<全国高校総体:卓球>◇女子団体決勝◇8日◇山梨・甲府

 卓球は山梨・甲府で男女団体決勝が行われ、女子では四天王寺(大阪)が3-2と希望が丘(福岡)に競り勝ち、2年連続19度目の優勝を飾った。

 四天王寺の伝統の力が紙一重の差を制した。2-2で迎えた最後のシングルス。森薗美月(3年)は2ゲーム先取しながらも追いつかれる。だが森薗は「伝統校で練習も含め、すごくつらく苦しいことが多いけど、私たちにはそれを乗り越えてきた自信と力がある」。最後は11-3と力で制した。

 村田充史監督(48)のオーダーも当たった。1番手の阿部がエース対決で敗れたが、続く1年生の橋本が相手の2枚看板、ダブルス優勝の趙を3-0で破る大金星。村田監督は「どっちに転んでもおかしくない試合だったが、勝ちたい気持ちが少しだけ上回った。本音でいうと負けられなかった」と強調。初Vを目指した“新鋭”を意地とプライドで抑えた。