<世界柔道>◇23日◇男子66キロ級◇パリ・ベルシー体育館

 最後まで攻め抜く姿勢が、海老沼匡(21=明大)を頂点に導いた。決勝では昨年の3回戦で敗れたクナ(ブラジル)に内股で1本勝ち。雪辱を果たし、悲願の金メダルを手にした。今大会は7試合を戦い、1本勝ちは5度と他者を圧倒した。それでも「優勝で終わりじゃない。これでやっと(昨年優勝の)森下に並んだと思うので、来年の五輪のための気持ちを引き締めています」。笑顔は、一瞬だけで引っ込めた。