F1シリーズは18日のブラジルGPで、ホンダを引き継いで誕生したブラウンGPと、所属ドライバーのジェンソン・バトン(英国)がそれぞれ初の年間総合優勝を決めた。躍進の背景には、チームを運営するロス・ブラウン代表の巧みな手腕があった。
ブラウン代表は英国出身の54歳。1999年から製造者部門で6連覇を飾ったフェラーリでテクニカルディレクターを務め、2007年のシーズン終了後にホンダの代表に就任した。
1年目の08年はフル参戦10チーム中の9位。シーズン中には優勝争いに見切りをつけ、今季用のマシン開発に全力を注いだ。ところが昨年末にホンダがF1を撤退。思わぬ逆風だったが、自らチームを買い取ることで道を開いた。
ともにホンダから移籍してきたバトンとルーベンス・バリチェロ(ブラジル)は新たなマシンを得て、0勝だった昨季とは別人のような走り。2人で8勝を挙げた。
戦略も的確だ。9月の第13戦イタリアGPではスタート時に燃料を多めに搭載。燃料補給回数を1度で済ませ、4度目のワンツーフィニッシュにつなげた。コースの特徴を熟知した成果だった。
参戦1年目で製造者部門のタイトルを獲得したのは史上初。ブラウン代表は「チームと2人のドライバーを本当に誇りに思う」と胸を張った。(共同)



