F1シリーズで全チームにタイヤを供給してきたブリヂストンは2日、契約が満了する2010年シーズン終了で供給を停止すると発表した。昨年限りで撤退したホンダに続き、日本企業がモータースポーツ最高峰の舞台から姿を消すことになる。
ブリヂストンは欧州での知名度向上などのため、1997年からF1に本格参戦。海外のライバル企業と激しい競争を繰り広げてきた。98年には全16戦中9勝を挙げ、米国のグッドイヤーとの“タイヤ戦争”に勝利。その後F1に復帰したフランスのミシュランも2006年限りで撤退した。性能のよさを証明し、国際自動車連盟と08年から3年間、1社で独占的に供給する契約を締結。今季終了までに通算156勝をマークした。
フェラーリで黄金時代を築いた“皇帝”ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)を支えたのも、ブリヂストンのタイヤだった。
運営、広告費などは最高で年間約1億ドル(約91億円)とされる。今季はシーズン中の走行テスト禁止もあり、ピーク時の約3割減だったようだが、厳しい経営環境が続く中、ブリヂストンの広報部は「一流の自動車メーカーから信頼を得る目的を達成したので、他分野の開発に重点を置くことにした」と撤退の理由を説明した。(共同)



