自動車レースの最高峰、F1シリーズから09年限りで撤退を発表したトヨタは2002年の開幕戦、オーストラリアGPでデビュー。ミカ・サロ(フィンランド)が6位で入賞し、幸先のいいスタートを切った。

 だが、その後は苦戦を強いられ、同年は製造者部門で11チーム中の10位と低迷。05年のマレーシアGPでヤルノ・トゥルーリ(イタリア)が2位になり、初めて表彰台を獲得するまで53戦かかった。

 ホンダの撤退で、日本勢唯一の参戦となった今季は悲願の初優勝を目指して臨んだ。だが、予選で1、2位を独占した4月のバーレーンGPでは、タイヤの選択ミスで失速。初勝利の最大のチャンスを逃すと、その後も日本GPなどの2位が最高で、表彰台の頂点にはついに手が届かなかった。

 11月1日の今季最終戦、アブダビGPではトヨタの育成ドライバー出身でデビュー2戦目の小林可夢偉(23)が6位入賞。来年以降の活躍が期待されただけに、ファンにとっては残念な決断となった。