<F1:スペインGP>◇決勝◇27日◇カタルーニャ・サーキット(バルセロナ)◇1周4・655キロ
ウィリアムズの中嶋一貴(かずき=23)が7位に入り、開幕戦のオーストラリアGP以来、3戦ぶりの入賞を果たした。リタイア9台という乱戦を乗り切り、ポイント圏でフィニッシュした。フル参戦デビュー年での2度の入賞は、日本人ドライバーでは史上3人目だった。スーパーアグリ佐藤琢磨(31)は、13位で完走。昨季王者ライコネンが1時間38分19秒051で優勝し、今季2勝目を挙げた。
約100分の死闘を戦い抜き、中嶋が歓喜のチェッカーを受けた。迫り来るトゥルーリを退け、7位でフィニッシュ。開幕戦の6位には及ばなかったが、3戦ぶりのポイント獲得で復活を印象付けた。
ピンチをチャンスに変えた。12番手スタートから、1周目にロズベルグらに抜かれ14位に後退。「ここは抜きにくいので、スタートでいい位置に付ける」。作戦通りにはいかなかったが、直後に事故でセーフティーカーが入り、ライバルとの車間が詰まった。リタイア続出の展開で粘り続け、徐々に順位を上げた。
今季4戦で、2度目のポイント獲得。通算5点で、11位に浮上した。「ポイントを取ることが重要だった。今季4戦で5得点というのは、いい出だし」。フル参戦初年度で、2度以上の入賞を果たした日本人は、過去に87年の父中嶋悟(4回)、97年の中野信治(2回)だけ。今季はまだ14戦も残しており、父の記録更新も十分に狙えそうだ。
2ケタ順位だった過去2戦からの巻き返しに成功した。しかし、「ウィリアムズ代表には『もっとペースを上げろ』と言われました」と苦笑いした。新たな課題を課されるたびに、中嶋は一流レーサーへの階段を上がっていく。



