<F1:ブラジルGP>◇10月31日◇フリー走行◇インテルラゴス、ジョゼ・カルロス・パセ・サーキット

 今季最終戦のフリー走行2回目で、94ポイントで総合首位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、9位と大きく出遅れた。1分12秒827で、トップタイムのアロンソ(ルノー)にはコンマ5秒以上も離された。一方、7点差で追うマッサ(フェラーリ)は2位と、大逆転王座へ絶好の位置。昨季、最終戦で逆転されて王座を逃したハミルトンにとっては、嫌な滑り出しとなった。ウィリアムズ中嶋一貴は10位に付けた。

 総合優勝争いが、昨年に続いて波乱の様相を呈してきた。ハミルトンの前にこの日、立ちはだかったのが天候だった。午後の2度目の走行では、予想外に低い気温に雨予報、さらにはコロコロと変わる風向きにほんろうされた。思うようなタイムが出ず、「気温が低くて路面が滑った」と何度も首をかしげた。

 優勝を争うマッサには、7点の大差を付けている。5位以内に入れば、自力で王座を獲得できる。しかし、昨季も同じ7点差の首位からライコネンに逆転され、総合Vを逃した苦い思い出がある。開幕前には「別にレースに勝つ必要はない」と気楽に構えていたが、地元ブラジルで意気上がるマッサが2位と上昇ムード。仮にレース結果も同順位だと、逆転されてしまう。23歳のF1史上最年少王座へ、最後の関門は決してやさしくない。