複合団体の日本は優勝した09年大会以来3大会ぶりの表彰台を逃した。前半飛躍(HS100メートル、K点90メートル)で加藤大平(サッポロノルディックク)永井秀昭(岐阜日野自動車)渡部暁斗、渡部善斗(ともに北野建設)の日本は2位。後半距離(20キロ)は首位のドイツと4秒差でスタートしたが、失速して6位に終わった。

 目標としていたメダルに届かなかった。複合団体で前半飛躍2位の日本は課題の後半距離で順位を落とした。20日の個人ノーマルヒルで6位だったエース渡部暁は「(メダルを)狙っている。取れたら本当に実力がついたと思ってもらっていい」と意気込み、飛躍を終えた直後に「アンカーの僕までにそれほど差がなければ」と話していたが、アンカーの時点でトップと約1分差という展開ではメダルは遠かった。

 前回大会の団体は3位に1秒5及ばず4位。昨年のソチ五輪でも5位と、表彰台を逃した。ただ、個々の力は底上げされつつあり、チャンスはあると感じていた。09年優勝メンバーの渡部暁はソチ五輪の個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得。弟の渡部善も苦手だった距離で成長し、20日の個人ノーマルヒルで自己最高の7位に入った。ベテランの加藤、永井も今大会に向け状態を上げてきた。

 6年前に金メダルを手にした加藤は「団体戦を一番頑張りたい」と意気込んでいたが、世界の上位との差を埋め切れなかった。【松末守司】