日本シンクロ界に「ウオーターボーイズ効果」が表れた。日本水泳連盟シンクロ委員会は23日、都内で7月の世界選手権(ロシア・カザニ)代表を発表。男子として初めて代表入りした安部篤史(32)を目当てに約100人の報道陣が詰めかけた。これまでのシンクロ代表発表は、競泳大会の時にリリースを配る程度。混合デュエット代表の安部は「シンクロの長い歴史を傷つけないように頑張りたい」と緊張気味に話した。

 前日22日にペアを組む足立と初めて練習した安部は「課題はたくさん。もっと練習しないと」。指導する花牟礼コーチも「筋力でこなせる技はいいが、柔軟性はこれから」と話した。米国は男子の第一人者ビル・メイが出場予定、フランスではこの種目のために元世界女王ドデュが復帰したという。同コーチは「伸びしろはある。メダルを狙いたい」と安部に期待。混合デュエットの演技は、日本選手権を兼ねるジャパンオープン(5月2~4日・辰巳)でお披露目される。