世界ランキング5位で第1シードの錦織圭(日清食品)が世界92位のアレハンドロ・ゴンサレス(コロンビア)を6-3、7-5で下し、2回戦に進んだ。

 強風が海岸から吹きつける難しい状況の中で、落ち着いてラケットを操り「この風でいいテニスの感触を得るのは難しいが、十分なスタートだと思う」と喜んだ。

 風上ではスピン系のサーブやショットで攻め込み、風下ではフラット気味の強打を放って耐えた。第1セットは風上の第3ゲームをブレークし、続く風下の第4ゲームをキープして主導権を奪った。「自分で打ちにいくとミスが出る。チャンスを待って我慢しながらプレーした」と冷静な試合運びが光った。終盤にもつれた第2セットは6-5で迎えた相手サーブのゲームをものにした。

 2007年にツアー初白星を挙げ、足かけ9年で200勝に到達した。「どれぐらいすごいのか、ぴんとこない」と言い、1月に現役最多の1000勝をマークしたロジャー・フェデラー(スイス)を意識し「1000勝を目指す。でも尋常じゃない(数字)」と笑った。

 25日午後8時(日本時間26日午前11時)以降に行われる2回戦で、世界61位で31歳の盧彦勲(台湾)と対戦する。「ストロークがしっかりしているので長い戦いになる」と気を引き締めた。