猶予期間は3年-。日本バスケットボール協会の改革を主導するタスクフォースの川淵三郎チェアマン(78)は25日、新リーグ参入の絶対条件にする5000人規模のホームアリーナについて、地元の行政と3年以内に建設する確約が取れれば、参入を認める考えを明かした。

 5000人のホームアリーナに関しては、NBL、TKbjリーグの一部から「無理」「現実が分かっていない」などの声が出ている。川淵チェアマンは、これに「現状維持で努力していない。(プロリーグの)韓国だって5000人以上入っている。夢がなさすぎる。何考えてんだ。腹が立つ」と1歩も引かない。

 もちろん、今すぐというわけではない。「猶予期間は2、3年あってもいい」。自治体の長から建設計画に関する言質を得られれば参入を認める考えだ。ただし、3年以内の見通しが立たないチームは2部スタートさせる。2部ではスポンサー、ファンが離れるとの声にも「今より悪くなることはない。収入も増える」と自信をみせた。

 来月4日のタスクフォース第2回会合で、新リーグの参加基準を決め、審査に入る。リオ五輪予選に出るためには、6月までにリーグ統合し、国際バスケット連盟(FIBA)からの国際試合停止処分を解除しなければならない。「みんな無理、無理というが、ぼくは無理を言うために(バスケット界に)来たんです」。改革の手を緩めるつもりはない。【田口潤】