日本バレーボールリーグ機構は26日、ぜんそくの治療薬を服用したことによるドーピング違反でプレミアリーグ女子、NECの日本代表、大野果奈(22)に1月7日から2カ月間の資格停止処分を科したと発表した。発覚後に暫定的な処分を受け、試合には出ていない。

 大野は昨年12月の全日本選手権期間中に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)による検査で、気管支を広げる作用がある禁止薬物ツロブテロールが検出された。大会中にチーム外部の医師が処方した薬を服用した。JADAによると、この医師は日本バレーボール協会によるドーピング防止の研修を受けていないという。

 大野は速攻を得意とするミドルブロッカーとして、昨年の世界選手権に日本代表として出場した。リーグ機構の木村憲治会長は「機構の代表として責任を感じている」との文書を発表。国際バレーボール連盟で医事委員長も務める日本協会の羽牟裕一郎会長は「今回の結果を厳粛に受け止め、再発防止のための指導の徹底と仕組みづくりを行う」と協会を通じてコメントした。