日本ホッケー協会は27日、韓国人の柳承辰氏が13日に日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に女子日本代表監督の解任取り消しを申し立てたことを受け「法律上、全く問題が存在しない」と、解任の正当性を主張する文書を発表した。

 日本協会は柳氏の所属先のコカ・コーラウエストと代表監督派遣の契約を結んでいたことから、当事者でない本人には仲裁を申し立てる資格がないと主張した。契約には成績次第で解除できると明記されていたとしている。

 優勝国にリオデジャネイロ五輪出場権が与えられた昨年の仁川アジア大会で4位に終わり、強化本部から提案を受けた業務執行理事会で解任を決め、所属先とも合意したとしている。正式な機関決定がなかったとした柳氏の主張には「多数の事実誤認や、事実と異なる陳述がみられ、仲裁申し立ての法的根拠がない」と反論した。