来年五輪を開くリオデジャネイロで2月28日、五輪準備での環境破壊に抗議するデモがあり、数人が国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が開かれた市内のホテルに侵入して大声を上げるなどして騒ぎとなった。

 帽子にサングラス姿の女性がホテル職員の制止を振り切って正面玄関から入り、笛を吹きながらロビーを歩き回った。「(IOC会長の)バッハは自然の破壊者」とのメッセージを掲げた男性らが続き、理事会を取材する報道陣らに怒りを訴えた。

 活動家というマリアナ・アブレウさんは「セーリング会場周辺では、たくさんの木々が伐採されている。許せない」と主張。IOCのアダムス広報部長は「会って30分ほど話し合い、抗議内容を文書で渡してもらうように申し出た」と述べた。