水球の日本代表は3日、都内で午後から約3時間の練習を行った。

 大本洋嗣監督(47)は新しい守り方を「パスレーンディフェンス」と呼ぶ。水球の守備はマンツーマンが基本。身長190センチ台後半がそろう強豪国に、平均身長では約10センチ低い日本が勝つため、「バスケットボールの守り方をヒントにした」と、3年前に大本監督が考案した。1対1では力負けする。そこで選手は相手のパスコースに入り、パスを出させずボール保持者を孤立させ、シュートが難しい角度に追い込む作戦だ。選手同士の接触が減り、反則も減る。1度の反則で約3秒攻撃時間が伸びるとされる水球で、守る時間も短くする狙いだ。今年は夏にロシアで世界水泳が、12月にはリオ五輪出場をかけたアジア予選がある。84年ロサンゼルス五輪以来の五輪出場を目指す。