ホッケー女子日本代表監督を不当に解任されたとして、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に解任取り消しを申し立てた柳承辰前監督(46)の代理人早川吉尚弁護士は5日、広島市内で記者会見し、申し立てについて「正式に受理され、手続きが進行している。協会の定款に仲裁方法が明記されており法的問題はない」と説明した。

 柳氏は会見で「不当に解任されることが二度と起きないよう立ち上がった」と述べた。昨年の仁川アジア大会前に日本協会幹部から強化委員へ送られた「勝ったとしても、やめさせましょうか?」というメールにふれ「(幹部の)個人的な感情で解任されたなら協会の構造的問題で、その種をなくしたい」と話した。

 日本協会は2月27日に「柳氏とは代表監督派遣の契約を結んでおらず、申し立てる資格がない」と主張する文書を発表していた。