日本スポーツ振興センター(JSC)は5日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムに建て替えるため本格的な解体工事に入った国立競技場(東京都新宿区)の建物本体が、6月ごろまでに完全に取り壊されるとの見通しを示した。がれきの処理などを9月末までに終え、10月から新国立競技場の建設が始まる。

 この日は作業員約130人による解体作業が報道陣に公開され、圧砕機などの大型重機約20台がごう音を上げながらスタンド部分を削った。既にスタンドの一部はなく、外から競技場内がのぞける状態になっている。鉄くずやコンクリート片は購入業者が決まっており、すべてリサイクルされる予定。