ノルディックスキーの宮様国際スキー(6日開幕・札幌)に向けた公式練習が5日、札幌・宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)で行われ、女子のエース高梨沙羅(18=クラレ)が、1回目に100メートルを超える大ジャンプを披露した。本人は「風が当たって持ち上げられた」と謙虚だったが、伊藤有希(土屋ホーム、91メートル)と2人だけが他の出場選手から5段もゲートを下げて飛び大差をつけた。強風のため、この1回で終了となったものの、存在感は際立っていた。

 世界選手権から帰国後に出場した2月28日のTVh杯(札幌・大倉山)で逆転で優勝した。8日の札幌・大倉山で行われるラージヒルも合わせ国内3連勝でW杯総合3連覇がかかる13日のオスロ大会(ノルウェー)へ弾みをつけたいところだ。「この大会は大事な国内戦の1つ。ラージヒルからまたノーマルに変わるので突っ込んでしまわないように、しっかり自分の足で立ちたい」と強い気持ちで挑む。