卓球の世界選手権(4月26日開幕、中国・蘇州)代表の平野美宇(14=JOCエリートアカデミー)が16日、ドイツオープン(18日開幕、ブレーメン)とスペインオープン(25日開幕、アルメリア)出場のため、羽田空港から出発した。

 伊藤美誠(みま、14=スターツ)との「みうみま」ペアで出場した昨年のドイツオープンでは、準決勝で第1シードの李皓晴、呉穎嵐組(香港)、決勝ではグジボフスカ、パルティカ組(ポーランド)に勝ち、史上最年少の13歳ペアで優勝。優勝賞金が5000ドル(約51万円)と聞かされた時の2人の驚きの愛らしい表情も世界に配信されて話題となった。「あれから1年、早いなあって思いますね。(昨年12月に優勝した)グランドファイナルでも、あの顔を期待されて…。優勝賞金はもう知って知っていたんですけれど、やらせっぽかった」と苦笑いした。

 驚きの表情は卒業するが、思い出の大会での連覇への気持ちは強い。「1試合でも(世界ランク、年齢で)上の選手に勝てるように頑張りたい。ドイツの明るい雰囲気も、ドイツ人の応援も好き。特にダブルスは注目してもらった大会。また今年も優勝できるようにしたい」と笑顔で目標を話して渡欧した。今年はU-21シングルス、シングルス、女子ダブルスに出場する予定だ。