メダルのためにケンカします-。男女の選手が初めてペアを組むシンクロナイズドスイミングの混合デュエットの公開練習が19日、都内で行われた。男子として初めて世界選手権(7月、ロシア・カザニ)代表入りした安部篤史(32)とペアを組むロンドン五輪代表の足立夢実(26)が約2時間、水中練習をこなした。

 2人はともに人見知りの性格。今月1日からの練習では1日10時間近く一緒にいることもあり、安部は「コミュニケーションはとれてきた」と話す。その言葉通り「ゆみちゃん」「あっちゃん」と呼び合う関係に発展したものの、会話自体はまだ敬語。当然、ケンカもしたことはない。足立は「ケンカできるほどの距離に縮まれば」と、水中でシンクロするためにも遠慮のいらない関係を目指す。