井村ジャパンが「無休」で、07年以来4大会ぶりの世界選手権(7月、ロシア)メダルを奪いにいく。

 シンクロナイズドスイミングのチームの練習が1日、都内で公開された。

 先月21日から今月5日までの合宿では、1日10時間以上の練習が続く。休みは1日あったが、その日も選手たちは午前中は陸上、午後は水中で自主練習を敢行した。

 井村雅代ヘッドコーチ(64)も「今は休む時期じゃない。コンディションが悪い中で、何ができるかを見たい」と猛練習の意義を強調した。

 昨年、10年ぶりにコーチに復帰すると、10月のワールドカップではチーム、デュエットとも2位と世界大会メダル圏内に引き上げた。「メダルが見えたら行くしかない」と手綱を緩めるつもりはない。秘策もある。

 チームのテクニカルルーティン(TR)は「弥栄日本」と題した日本調の曲を選択。和太鼓が響く中、選手たちは歌舞伎の見えを張る動きをしたり、お祭りのような掛け声を出す。

 井村ヘッドコーチは「お祭りから最後はイケイケでいく。“日本が強くなるぞ”と攻め続ける」と狙いを説明。休みはないが、エース乾友紀子(24)を筆頭に選手たちに悲愴(ひそう)感はない。井村ジャパンがお家芸復活へ、確実に上昇している。