第4シードで世界ランク5位の錦織圭(25=日清食品)は、準々決勝で同24位で身長208センチのジョン・イスナー(29=米国)と初めて対戦する。

 テニス界屈指の長身選手で、3メートル以上の高さから打ち下ろされる高速サーブやスピンサーブをいかに攻略するかが鍵となる。

 錦織は1日、会場内のコートで1時間半ほどイスナー対策に取り組んだ。リターンを中心に、ボレーが得意な相手を想定してパッシングショットにも時間を割いた。

 3月31日に先に4回戦を終えた後、対戦の可能性があったイスナーとミロシュ・ラオニッチ(カナダ)について「サーブが良くてフォアで攻撃してくる。リターンがキーになる」と話した。錦織は3月のデ杯でラオニッチを破るなどビッグサーバーを苦にしておらず、同型のイスナーにもリターンで重圧をかけることができれば、勝機は広がりそうだ。

 今大会はツアーでも格が高いマスターズ大会で、まだ優勝経験がない。上位シードの中でも錦織の安定感は際立っており、タイトルを手にする可能性はこれまで以上に高まっている。

 試合は2日午後3時以降(日本時間3日午前4時以降)に行われる。