3月の卓球ワールドツアー・ドイツオープン女子シングルスを史上最年少で制した伊藤美誠(みま、14=スターツ)が7日、関西空港に凱旋(がいせん)帰国した。テレビカメラ5台、約20人の報道陣が待ち受ける中で「お風呂に入りたい」「あっさりした物、うどんが食べたい」と、14歳の少女らしさをのぞかせた。

 偉業を達成したドイツでは「ラリー戦でも勝てるようになった。気持ちの部分で前より強くなった」と手応えをつかんだ。今後は12日に日本リーグ・ビッグトーナメント(千葉)に出場、その後は26日開幕の世界選手権(中国・蘇州)に向け合宿に入る。目標の16年リオデジャネイロ五輪出場には、9月の世界ランクで日本人上位3人に入る必要がある。現世界15位の伊藤は、5位石川佳純、8位福原愛、13位平野早矢香に次ぐ4番目。「勝って上がっていけるようにしたい」。自信を胸に夢をつかみにいく。