国際バスケットボール協会(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けている日本協会の事務総長(専務理事)に、サッカーJリーグの大河正明常務理事(56)が就任することが13日、分かった。日本協会の現理事は今月末に総辞職。FIBAは新体制について過去にバスケットボールに関わっていない人間を条件にしていた。

 事務総長は日本流にいえば専務理事で事実上、実務の最高責任者になる。今回の資格停止処分は、トップリーグの統一問題とともに、日本協会のガバナンス(統治)の欠如も大きな要因になっていた。FIBAはバスケットボール界とのしがらみのない人物中心での、立て直しを求めていた。

 日本協会の改革を主導するFIBAのタスクフォースから白羽の矢が立ったのがJリーグの大河常務理事だった。大河氏は97年に三菱東京UFJ銀行からJリーグに出向。Jリーグの公益財団法人化、クラブライセンス制度導入に尽力するなど、力を発揮してきた。FIBAもその能力を高く評価したようだ。

 FIBAは日本協会の非常事態を乗り切るため、今後1年間は会長を含めた理事は5~6人と、少数精鋭の特別態勢でガバナンスを強化する方針を示す。事務総長になる大河氏は新体制の中心人物になる。