国際バスケットボール協会(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けている日本協会の会長に、川淵三郎氏(78)が就任することが15日、分かった。川淵氏は1月から日本協会の改革を主導するタスクフォースのチェアマンを務めていた。事務総長(専務理事)に、サッカーJリーグの大河正明常務理事(56)が就任する。

 今回の資格停止処分は、トップリーグの統一問題とともに、日本協会のガバナンス(統治)の欠如も大きな要因になっていた。FIBAはしがらみのないバスケットボール以外の人物中心の立て直しを求めていた。川淵氏はタスクフォースのチェアマンとしてトップリーグの統一にリーダーシップを発揮。大河氏は2010年に三菱東京UFJ銀行からJリーグに出向。Jリーグの公益財団法人化、クラブライセンス制度導入に尽力するなど、力を発揮してきた。FIBAも、その能力を評価したようだ。

 日本協会の現理事は今月末に総辞職。FIBAは日本協会の非常事態を乗り切るため、今後1年間は会長を含めた理事は5~6人と、少数精鋭の特別態勢でガバナンスを強化する方針。新体制は5月の理事会で決定する。今後はJリーグを支えてきたサッカー界の実力者たちが、バスケット界の危機を支えていく。