大学選手権6連覇中の王者・帝京大が法大に121-0の歴代最多スコアで大勝した。前半だけで50-0として勝負を決め、後半も攻撃の手をゆるめなかった。フッカー坂手淳史主将(4年)は「新チームがスタートして1カ月半なのでミスはあったが、守りで受けずに前に圧力をかけられたのはよかった」と、まずまずの表情を見せた。

 試合では、1月の全国高校ラグビーで御所実高(奈良)を準優勝に導いた大物ルーキーのWTB竹山晃暉(こうき、1年)が公式戦に初出場した。前半6分に公式戦初トライを奪うと、フル出場して合わせて5トライを奪う鮮烈デビューを飾った。試合後は「まだ帝京の赤いジャージーは似合っていない気がする」と恥ずかしそうに笑う初々しい一面も見せた。

 試合を見守った岩出雅之監督(57)は「もっと接点で力を出せるはず」と注文をつけつつも、「CTBとフランカーにハンドリングミスが1つずつあったくらい。集中した試合だった。これからまた1つずつ練習していきたい」と初戦を評価した。