卓球世界選手権(今日26日開幕)の男女シングルス組み合わせ抽選会が25日、開催地の中国・蘇州で行われ、女子の世界ランク5位で第5シードの石川佳純(22=全農)は組み合わせに恵まれた。

 強豪中国からの出場は6人。自ら引いた「33」の数字は、メダル確定を争う準々決勝までに中国人とは戦わない。中国の代表選考会から勝ち進み、予選から出場する木子が勝ち上がれば対戦の可能性はある。ただし、同ランク1位の丁寧、2位の劉詩■、3位の李暁霞らとの対戦を回避できたのは大きい。

 だが、前回の13年パリ大会は北朝鮮選手に3回戦で敗れているだけに油断はできない。順当なら同ランク4位で12年ロンドン五輪銅メダルのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)と準々決勝で対戦。負ければメダルはない。「1試合1試合、大事に戦いたい。そこまで勝ち上がれるようにしたい。楽しみにしています」と気を引き締めた。

 中国人記者から、日本出発前に美容院に行ったことを質問されるほど、研究されている。「蘇州はザリガニがおいしいので、試合が終わったら食べに行きたい」と中国語で切り返して笑いをとるほど、精神的に充実。69年ミュンヘン大会以来の女子単メダル獲得へ、まずは第1関門を突破した。(蘇州=高田文太)

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