勢いを生かせなかった。8強が過去最高だった七戸龍(26=九州電力)は、4回戦で上川を12秒の大内刈り。続く準決勝では5戦5敗だった西潟に3分1秒、小外刈りでともに一本勝ち。2つの「壁」を乗り越えたが決勝で原沢に敗れ、「悔しいの一言。うまいこと抑えられた」とうつむいた。

 昨年の世界選手権は決勝で世界王者リネールを追い詰めての銀メダル。今年も日本一になれずに3度目の世界舞台に立つ。「悔しさをぶつけたい」と口元を引き締めた。