石川佳純(22=全農)と平野美宇(15=エリートアカデミー)は、ともに0-4のストレートで中国人選手に敗れた。

 世界ランク5位の石川は、同832位の木子の“くせ球”に手を焼き、慣れる前に押し切られた格好となった。相手は世界ランクこそ格下だが、国際大会の経験が少ないために生じた暫定順位のようなもので、王国中国で代表入りする実力者。

 石川は「試合をやるのは7年ぶりぐらい。イメージと違って、あまり強く打ってこなくて、軽いボールや曲がるボールがきた」と、想定外の展開を振り返り、唇をかんだ。

 平野美は世界ランク1位の丁寧に完敗だった。変幻自在のサーブなどに、終始とまどっていた。それでもマッチポイントを握られてから連続得点して粘るなど、存在感も見せつけた。今回が2度目の対戦で、スコアは変わらず0-4だったが「前回は楽そうにやっていたけど、今回は本気でやっているなと感じた。中国の強さも分かり、さらに頑張らないといけないと思った」と、収穫を得た様子だった。