明大が今季初めての公式戦で法大に大勝した。

 フッカー中村駿太主将(4年)を中心とした強力FW陣が圧倒した。

 前半5分、自陣内で迎えた最初のスクラムで約5メートル押し込み、セットプレーの主導権を握った。同20分には相手ゴール前右5メートルで反則を誘い、スクラムを選択。耐えきれない相手にさらに2度の反則があった後、3度目のスクラムで一気にゴールラインまで押し込んだ。その後のミスでトライこそならなかったものの、前半ではやくもFW戦を制圧。33-10と差をつけて折り返した。

 後半もキックオフからノーホイッスルトライを奪うなど、前に出続ける。プロップ植木悠治(4年)が「1月から特に力を入れてきた」という球際の攻防で激しく体をぶつけた。43-10の7分には中央から中村が相手3人を引きずって前進し、トライにつなげた。

 丹羽政彦監督は「マイボールの時にもう少しつなぎたい。初戦にしてはよかったと思う」と及第点をつけた。打倒・帝京大に燃える伝統校が幸先よくスタートした。