世界5位の錦織圭(25=日清食品)が準決勝で敗れた。同3位のマリー(英国)に、3-6、4-6の1時間37分で敗退。昨年に続く決勝進出を逃した。

 錦織は、「ボールを打つ感覚がよくなかった」と、マリーの固いディフェンスの前に、打ち急いでミスが生まれた。大事なところで第1サーブも入らず、第2サーブを狙われた。第1セット第7ゲームで自分のサービスゲームを落とし先行されると、そのまま第1セットは押し切られた。

 第2セットは第3ゲームでマリーのサービスゲームを破ったが、続く自分のサービスゲームを落とし、そのままストレートで敗れ去った。

 今大会は4戦連続で夜の試合を強いられ、「体よりも頭が疲れた」と集中力を維持する難しさを痛感した。そのためか「ミスが多すぎた。これではセットも取れない」と完敗を認めた。

 錦織は、この敗戦で、11日発表の最新世界ランキングで、6位以下に落ちることが確定。ナダルが優勝すると7位となる。

 次戦は、11日から始まるイタリア国際(ローマ)に出場予定だ。