24日に開幕するテニスの4大大会全仏オープン(パリ)を前にして、22日、世界5位の錦織圭(25=日清食品)が会場で会見に臨んだ。

 赤土の前哨戦3戦をフルに戦い、4月下旬のバルセロナオープン2連覇、5月に入ってマドリードオープン4強、イタリア国際8強。敗れた相手はマリー(英国)とジョコビッチ(セルビア)だけ。それだけに「こんなに自信があって、全仏に挑めるのは初めて。最高の大会にしたい」と力強く宣言した。

 2週前のイタリア国際の後は「2~3日休んで、気持ちもリラックスできた」。18日にパリ入りし、「いい感じで練習ができている」と、手応えも十分だ。

 錦織は、基本的にドローを先まで見ない。次戦の対戦相手だけを頭に入れて集中する。その初戦(24日)は同123位で大会推薦選手のマチュー(フランス)が相手だ。08年には12位までなったが、度重なるケガで世界ランクを落とした。過去1勝1敗だが、1敗は、錦織が61位だった6年前の話だ。それでも「危険な相手。油断すると負ける可能性もある」と気を引き締めた。