今季世界ランク2位の瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が、世界ランク1位の萩野公介(20)とのライバル対決を制し、4分10秒04で3連覇した。来年のリオデジャネイロ五輪代表が内定する8月の世界選手権(ロシア)の金メダル獲得へ激しい争いが続く。

 ライバル対決は、瀬戸の圧勝だった。萩野に体3つ以上のリードを奪ってゴール。「(萩野)公介は万全ではなかったけど、勝ったことは自信になる」。リオ五輪内定のかかる世界選手権の金メダル獲得へ「夏がすごく楽しみ」と笑みを浮かべた。

 2年前の世界選手権では頂点に立つも、昨年8月のパンパシ、同9月のアジア大会は萩野に完敗した。「差をつけられた。後れを取った」。持久力不足を反省すると、昨年末からは200メートルから400メートル中心の練習に変更。「きつい中でタイムを出す練習」を繰り返し、自力をつけ、自信を回復させてきた。

 今季の世界ランク1位が萩野で2位が瀬戸。世界のトップを争う2人は、勝ち負けを繰り返して切磋琢磨(せっさたくま)を続けている。今季はこれで瀬戸の2勝1敗だが、この日の萩野は体調不良で明らかに精彩を欠いていた。「公介と一緒に良いレースをしたい」。2人の競り合いが、今年の世界選手権、来年のリオ五輪の金メダルに近づくことは間違いない。