初戦を突破した錦織圭は引き締まった表情を崩さず、淡々とした口調で質問に応じた。

 -第2セットを苦しみながらも取った

 錦織 2セット目を取れたのはすごく大きかった。相手が作戦を変えてきたり、リスクを負って打ってきたりした。何とか最後ブレークして取れたおかげで、3セット目も余裕を持って、いいテニスができた。

 -4大大会初戦の難しさはどうだったか

 錦織 そんなに試合前は考えず、集中して楽しみな気持ちで臨めたと思う。問題はなかった。

 -第1セットの第3ゲームでブレークして珍しく大きな声が出た

 錦織 確かにそう。もちろんグランドスラム(4大大会)なので気合はどの大会より入っている。あの場面はディフェンスでしのいで先にブレークできたので、喜びはいつもより大きかった。

 -地元のフランス選手が相手で、ブーイングのような声もあったが

 錦織 いつものこと。聞かないようにした。プレーに影響はなかった。