アジア大会金メダルで、予選勝者で世界146位の西岡良仁(19=ヨネックス)が、同4位のベルディハ(チェコ)に0-6、5-7、3-6のストレートで敗れた。それでも初のトップ10との対戦に敗れたが大きな経験を積んだ。

 舞台は前日に錦織がプレーしたのと同じ、センターコートに次ぐ規模を誇るスザンヌ・ランランコート。「ナーバスになってしまった」と西岡は自分のプレーができず、第1セットは1ゲームも奪えなかった。しかし、第2セットに入ると「ようやくなれてきた。ラリーも続いた」と5オールまで競った。第3セットも食い下がったが、「最後のところで締めるのが強さ」と、セットを奪うところまでは行かなかった。昨年の全米は4大大会で初めて予選を上がったが、熱が出て初戦を途中棄権。今大会は「戦い抜けて、トップ10を体感できた」と大きな経験を積んだ。【吉松忠弘】