世界5位の錦織圭(25=日清食品)が、最初の山をクリアした。

 先週の赤土のジュネーブオープンを制し、波に乗る同40位のベルッシ(ブラジル)に、7-5、6-4、6-4の2時間22分でストレート勝ち。「タフな試合だったが、最後はミスもせず攻撃的に行けた。こういうタフな相手に、ストレートで勝てたのは大きい」。3回戦では、同48位のベッカー(ドイツ)と対戦する。

 錦織は、第1セット、ベルッシの攻守に手を焼き、ミスも出た。ベースラインから後ろに下がっていたこともあり、なかなか相手を崩すことができなかった。しかし、中盤以降は、「相手の様子を見ていろいろ変えた」と、バックを高い打点でたたき、ベースラインより前に入り、攻撃に転じた。それが功を奏し、第1セット奪うと、第2セット以降も競りながら奪いストレート勝ちだ。

 13年大会4回戦、ナダル戦以来の全仏センターコートにも「どの大会で大きなコートでやっても、もう舞い上がることはない」と頼もしい。

 次戦は、第32シードのベルダスコ(スペイン)を破ったベッカー(ドイツ)が相手。過去2勝2敗だが、赤土での対戦は初めて。「サーブがいいので、ビデオなど見て考えます」と話した。