アルペンスキーのワールドカップ(W杯)男子で、史上初の総合4連覇を達成したマルセル・ヒルシャー(オーストリア)が30日、東京都内でイベントに参加し、福島県猪苗代町のスポーツ少年団に所属する小中高生10人と交流した。

 ヒルシャーは2011年の東日本大震災後、福島県に義援金を送るなど被災地を気にかけてきたという。この日は参加者と一緒に腕立て伏せやバランス感覚を養うトレーニングを行い「楽しい時間がすごせた」と笑顔を見せた。猪苗代高2年の長谷部宏仁君は「本当にかっこよかった。考え方とか自分なりのものがあり、強さを感じた」と感激していた。

 来年2月にはW杯男子回転、大回転が新潟県湯沢町の苗場スキー場で開催される予定。ヒルシャーは「楽しみにしている。2種目とも表彰台の頂点を目指したい」と話した。