世界5位の錦織圭(25=日清食品)が、日本男子82年ぶりの全仏8強入りを果たした。同74位のガバシビリ(ロシア)に6-3、6-4、6-2の1時間56分でストレート勝ち。勝利の瞬間、両手でガッツポーズをし初のベスト8を祝った。

 ただ世界5位で、シードを守った形で「もう慣れてきて、あまり驚かなくなってきた」と頼もしい。準々決勝では同15位のツォンガ(フランス)と対戦する。

 降雨のため、第1試合が2時間25分の中断。第2試合だった錦織の試合も、何度も雨が降る中、続行された。しかし、第1セットからいきなり3-0とリードするなど、終始、相手を圧倒。前日に「気合を入れ直した」と会場内で髪を短くして挑んだだけに、「今までのいいテニスが続いている」と胸を張った。

 準々決勝の相手、ツォンガとは、過去4勝1敗。地元の人気者だけに、観客全員を敵に回すことになるが「不得意な相手ではない。ただ、サーブと強烈なフォアがあるので気をつけたい」と話した。