建設費高騰で揺れる2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)の現行案で、数百億円を削減する計画があることが11日、分かった。

 新国立関係者によると、アーチ型屋根やスタンドなどの本体は現行案のままにし、競技場以外の無駄を省く計画。数百億円の削減が可能で、環境面にも配慮できるという。

 東京都の舛添要一知事(66)はこれまで、ゼネコンや専門家からの情報を元に、建設費は2500億円以上になるとしている。アーチ型屋根の中止を訴える建築家・槙文彦氏(86)のグループは2700億円超と試算。しかし新国立関係者は「今出ている数字は高い」と話し、2500億円を大きく下回る見方を示している。