フィギュアスケート元世界女王で現役復帰する浅田真央(24=中京大)に順風な試合日程が用意された。国際スケート連盟は15日、今年のグランプリ(GP)シリーズの出場選手を発表し、浅田は第3戦中国杯(11月6日開幕、北京)、第6戦NHK杯(同27日開幕、長野)への参加が決定。日程的に追い風となる。

 1年間の休養を経て復帰するため、体力面などと相談して調整中。例年に比べ、プログラム作りの時期も遅く、時間がほしい。世界の一線級と戦うには、初戦はより遅い時期、かつ2戦目と間隔があくのがベストだった。中国ならば移動距離は短い。さらに、NHK杯は、過去6戦4勝の「自分の庭」。戻ってきた氷上のヒロインへ、会場からの後押しも期待できる。

 もともと、シーズン後半へ調子と完成度を上げるタイプで、日程は願ってもない。現在GP通算勝利数は14勝で2位。連勝でファイナルに進めば、1位のスルツカヤの17勝も見える。

 男子では、ソチ五輪金メダルの羽生結弦(20)が第2戦スケートカナダ(10月30日開幕、レスブリッジ)とNHK杯に出場。カナダでは元世界王者で今年から復帰するチャン(カナダ)といきなり激突する。