女子53キロ級の吉田沙保里(32=ALSOK)が前身も含めて通算13度目の優勝を飾り、世界選手権(9月、米国)出場を決めた。

 初戦の2回戦を1分10秒のテクニカルフォール勝ちで滑り出し、準決勝は高校生の向田に8ー2、決勝では20歳の入江に5ー3で勝利した。

 展開としては準決勝以降は守勢が目立った。「若い子たちが研究してきているから、タックルはばれてますよね」とあえて武器は「封印」。今大会では「がぶりで決めたかった。もっともっと磨きたいですけど」と攻め方を変更していた。

 「決勝の子は私と一回り違うんですよ」と嘆くが、年を重ねても強さは衰え知らず。親交があるサッカーなでしこジャパンの澤穂希(36)がW杯を戦う姿にも刺激を受けているそうで、「私より年上で頑張っている人も多いから」とはつらつと話した。