5階級による体重別の団体戦が行われ、日本が男女とも優勝した。男子は4カ国・地域によるリーグ戦で、日本はモンゴル、韓国、台湾に全て5-0の3連勝。92年バルセロナ五輪覇者の古賀稔彦氏の長男で73キロ級の17歳、古賀颯人(はやと=愛知・大成高)は2戦2勝で貢献した。次男の16歳、古賀玄暉(げんき=愛知・大成高)は60キロ級が実施階級ではないため出場しなかった。女子は5カ国・地域が参加し、63キロ級優勝の鍋倉那美(愛知・大成高)らを擁する日本は決勝で韓国を5-0と圧倒した。

 20日の個人戦で準優勝だった73キロ級の古賀颯は2戦2勝。モンゴル選手を鮮やかな内股で仕留め、韓国選手には指導2を引き出して優勢勝ちした。金メダルを手に「海外の選手は日本人と組み方や技が違った。すごくいい経験をさせていただいた。これから役に立つと思う」。若手にとっては5年後の東京五輪以降が目標となる。井上監督は「颯人にはモンゴル人のスタイルを早く体験させたかった。同時に課題も見つかって良かった」と大会の意義を見いだしていた。