東京五輪に向け、ボウリングが10万人以上の予選を計画している。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、開催国提案の追加種目最終候補8競技を発表。全日本ボウリング協会(JBC)は「ボウリングの日」の朗報を受け、誰でも参加できる日本代表選考会の概要を明らかにした。

 「大丈夫と思っていたけれど、ホッとしたよ」。全日本ボウリング協会の武部勤会長は、港区芝浦の東京ポートボウルで話した。この日は、1861年(文久元)に長崎・出島に初めてボウリングが伝わった「ボウリングの日」。記念すべき日に朗報が舞い込んで、同会長は「ボウリングは東京五輪でやる。そう信じている」と強気に言った。

 計画は万全だ。男女シングルス24選手の予選方法も決めている。前年の世界選手権上位16人、3大陸の予選最上位、世界ランク上位4人。目玉は残る1人の開催国枠だ。年齢もレベルも関係なく誰でも予選に参加可能。ブロック、県、地区と勝ち上がり全国大会で1枠を争う。協会への選手登録は「県予選ぐらい」(協会関係者)でOK。他競技では五輪「予選」に参加できないが、ボウリングなら可能。参加者は十数万人になる見込みだ。

 「この中でボウリングをやったことがない人は?」と報道陣に問いかけた武部会長は、誰も手があがらないと「ポピュラーという点では野球や空手以上」と上機嫌。「最近は若者にも人気。五輪でやらない理由がない」と話した。