世界ランク30位の吉村真晴(まはる、21=愛知工大)が、地元日本勢の意地を見せた。

 同16位で世界的カットマンの朱世■(韓国)を4-2で破った。男女シングルス、ダブルスを通じてただ一人、28日の最終日まで生き残り「すごくうれしい」と笑みをこぼした。

 のらりくらりとカットボールで打ち返す相手に、「これでもか」とばかりに強烈なスマッシュを続けた。「アグレッシブに攻めることができた。それが勝因」とうなずいた。

 高3時の12年に全日本選手権優勝後、苦しい時期もあったが、今年はワールドツアーでスペインオープン、クロアチアオープンと2勝を挙げて復活気配。「(全日本優勝時は)怖さ知らずの高校生だった。今は怖さを知った中で、何をすべきか冷静に判断できる。あの時の自分と試合したら、勝てる自信がある」と胸を張る。

 28日の準決勝では尚坤(中国)と対戦し、勝てばその後に行われる決勝に進出できる。「日本代表としてやってるからには、みんなの期待を背負ってトップを目指したい」。来年のリオデジャネイロ五輪代表に近づくため、ホーム日本のファンのため、最後まで全力を尽くす。

※■は火ヘンに赤二つを横に並べる