競泳の萩野公介(20=東洋大)が3日、会見を開き世界選手権(8月、ロシア)欠場を表明した。

 萩野は沈痛な面持ちながら、落ち着いた口調で報道陣の質問に答えた。

 -けがの際の状況は。

 「自転車でプールへ向かう途中に転んでしまった。最初は車道を走っていたが、渋滞をしていて危ないなと思って歩道へ乗り上げようとした時に、うまく自転車を乗り上げられず、スリップして転倒した」

 -前回も五輪前年にアクシデントがあったが、本番ではメダル獲得。

 「泳げない時期だからこそ鍛えられる部分もたくさんある。そういうところを鍛えて、五輪の金メダルへつなげたい」

 -日本代表のチームメートへは。

 「申し訳ない気持ちでいっぱい。非常に悔しいし、みんなと一緒にカザニで戦いたかった。(ライバルの瀬戸)大也は世界水泳で大活躍してくれると思う。その活躍を見て、自分も精いっぱいやるべきことをやりたい」

 -平井コーチからはどんな話をされたか。

 「泳げない時期は、いろんな人に支えてもらっていることを再認識し、泳げない悔しさを分かるいい機会なので、人間としてでかくなれ、と言ってもらった」