昨季のラグビー帝京大の主将を務めたサントリーのSH流大(ながれ・ゆたか、22)が11日、都内で行われた母校との練習試合で初先発した。前半だけプレーして33-31での勝利に貢献。「学生が相手という意識はしなかったけど、強かったですね」と、後輩の成長をうれしそうに話した。

 昨季帝京大を大学選手権6連覇に導いた流は、サントリーの首都圏営業3部3課に配属され、営業マンもこなす。毎朝6時に起きて午後3時までスーパーや酒屋を回り商談をする。入社から約3カ月がたち、「はじめは少し設定より高めに言うのがコツ」と仕事にも慣れてきた様子。「ニコッと笑顔で悪いことをする、みたいな。SHで学んだ悪知恵です」と笑わせた。

 体重が2キロ増えるなど体は一回り大きくなった。チームのSHには日本代表日和佐、南アフリカ代表デュプレアという強力なライバルがいるが「1歩も引かず貪欲にいきたい」と言葉に力を込めた。