水泳の世界選手権(24日開幕、ロシア・カザニ)に出場する飛び込みの日本代表選手が21日、成田空港から出発した。15歳の板橋美波(JSS宝塚)は「不安もあるけれど、楽しみの方が大きい」と初の大舞台に笑顔。左すねを痛め、左肩にも痛みがあるが「無理してもやらないと。テーピングと痛み止めで頑張ります」と話した。

 すでに大会選手村入りした選手から、持ち込んだ日本食などが没収されたとの情報があり、成田空港でのチェックイン前に食料が隠れるように荷物を詰め替えるドタバタも。スープやカップ麺などを持った板橋は「いっぱい詰めてます。でも、あまり食べちゃうと体重が増えるから」と言いながら戸惑い気味。

 世界選手権出場6度目の寺内健(34)は「昔、カップ麺のスープとかやくだけ没収されたことはあるけれど、こんなのは初めて。まあ、現地のものを食べればいいですけど」と、ベテランらしい余裕の表情。決勝進出(12位以内)でリオデジャネイロ五輪代表が内定するが「それを意識しすぎずに、ここで上位に食い込みたい」と、5大会目となる五輪出場を目指して話していた。