女子高飛び込み準決勝で板橋美波(15=JSS宝塚)が305・30点の16位に終わり、12位以内に与えられる来年リオデジャネイロ五輪出場権を逃した。4本目に女子では世界でただ1人武器にする「前宙返り4回半抱え型」に挑戦したが失敗。得点を伸ばすことができなかった。

 高難度の大技はもろ刃の剣になる。成功すれば高得点も、失敗する可能性は高い。板橋は予選で成功して6位通過も、準決勝では失敗して18人中16位に終わった。演技後、15歳は「これが実力なんで」と目を赤くした。五輪出場権のかかる準決勝の重圧は予選とは違った。「どこかで五輪を意識していたのかも」とうつむいた。

 決勝進出も逃し、メダルの夢も消滅。今後は9月のアジア予選(マレーシア)で来年リオデジャネイロ五輪出場権獲得に再挑戦する。もっとも予選で大技を決めたことは自信になる。「いつどこで飛んでも完璧にできるようにしたい」。まだ15歳。リベンジの機会はたくさんある。