ロンドンパラリンピック金メダルの日本女子代表が0-1で韓国に敗れ、メダル獲得を逃した。

 勝利の波に乗れなかった。1日の「予選リーグ」最終試合では、強豪ロシアに5-2で勝利し、課題であった「後半での集中力」が克服できたように見えたが、一夜明けて、決定力が欠けた。元プロ野球選手の欠端光則氏(52)を父に持つ、瑛子(22)の“パワースロー”や、司令塔の若杉遥(19)の正確なスローイングもことごとく阻止された。欠端は「正直、悔しい…。ディフェンスは良かったかもしれないけど、点を取らないと勝てない。ボールのコントロールミスや決定力不足だった。韓国への試合の流れを最後まで変えることができなかった」。

 ロンドン大会で金メダルを獲得し、世界ランキング3位(5月末時点)の日本にとって、韓国は同28位と格下の相手だった。今大会は、主将浦田理恵(38)が右手負傷により全試合欠場するなど、ベテランを除く、20代の若手主体のチームで戦った。若杉は「『勝負の厳しさ』を痛感しました。韓国も日本のことを研究していたし、慣れてきているのだと思った。若手は、もっと高い技術力を磨くことが必要だなと実感しました」と振り返った。

 今年11月には、リオデジャネイロパラリンピックの出場権を懸けた「アジア・パシフィックゴールボール選手権」が行われる。「パラ2連覇」を目標に掲げる日本にとって、約4カ月後に迫った大会に向けての課題克服や成長が大きなポイントとなる。

 同大会は7月31日から8月2日までの3日間で開催される。日本、トルコ(世界ランキング6位)、ロシア(同7位)、韓国の4カ国が出場。総当たりのリーグ戦で、日本は2勝3敗1分けの3位通過で「3位決定戦」に臨んだ。

 今日午後にトルコ-ロシアの決勝戦が行われる。