2020年東京五輪の大会組織委員会がコスト削減を目的として自転車のトラック種目とBMX、マウンテンバイクの3種別を静岡県伊豆市で行う変更案を検討していることについて、国際自転車連合(UCI)のクックソン会長は2日、「われわれの希望とは異なる。招致段階の計画通りに全てを都心で実施してほしい」と要望した。

 同日までにクアラルンプールで組織委関係者や日本連盟の橋本聖子会長と会談し、9月下旬にUCIが開く会議での決着に向けて協議を続けることで合意したという。トラック種目は都内に仮設会場を整備する計画を中止し、伊豆の既存施設の観客席を増設して対応する代替案でまとまりつつあったが、UCIが方針転換して交渉が難航している。